陸上養殖勉強会

会 報

2020年11月01日

陸上養殖勉強会に寄せて ~発起人の一人として~

 陸上養殖勉強会を立ち上げて、すでに3年が経過しました。陸上養殖に関しては2000年前後に一度ブームになり、多くの関心がもたれましたが、その後下火になり、ここ数年第2次のブームになっています。私共はこの機会を逃さず、本当に陸上養殖が産業化できるようにとの願いを込めて、この陸上養殖勉強会を運営しています。全くの手弁当での取り組みから始めており、だれでも勉強したい人が集まって議論する場を設定させていただいております。

 これまでの活動としては、年に4回を目途にセミナーを開催しています。ホームページをご覧いただければと思いますが、2013年3月29日に開催された第1回「陸上養殖勉強会」セミナー では、私から「閉鎖循環式陸上養殖~現状・課題・展望~」と題して講演させていただき、以来本年までに13回のセミナーが開催されました。夏は東京で、春は大阪でそれぞれ開催されますシーフードショーに合わせての2回、そのほかの2回は主に東京海洋大学で開催しています。本年は5月に沖縄での地方開催を行いました。今後もこのような機会を増やして全国各地で展開したいと思っています。また、会員の皆様方にはEメールによる配信も行っています。

陸上養殖を一つのビジネスチャンスとしてとらえ、多くの会員の皆様方と共有しながら、発展させていきたいと思っています。今後ともよろしくお願い致します。
隆島 氏

東京海洋大学 学長
名誉教授
竹内 俊郎氏


2020年11月01日

陸上養殖勉強会について

水産養殖の技術的歴史は紀元前4~5世紀にさかのぼることができ、日本でもその萌芽は奈良期にあると考えられています。以来、産業として定着するまでにはその後1千年余もの時間がかかりましたが、今ではある種の魚介類においては養殖物の方が幅を利かせていることは周知のことと思います。

 本「陸上養殖勉強会」は、種々の制約がある自然水面から脱却して食用・観賞用・水圏保全用のために新たな視点から水産養殖技術を見つめようとの趣旨で結成されたシステムで、単なる趣味ではなく、研究成果を実用レベルに結びつける技術開発の橋渡しをすることを目標として発足しました。幸い、この方面で先鞭をつけている企業サイドからの協力も得られつつあり、研究サイドが示したアイデアを実学に結びつける方向も展開しつつあると聞いています。

 加えて、両サイドを有機的に結びつけるエグジビジョンテクノロジーならびに大日本水産会のご支援もあって、本会の活動状況は徐々に多くの方面に広まりつつあります。読者におかれては、本会の目的をご理解の上、ワンサイドではない情報交換の場として活用されるよう願っております。
隆島 史夫氏

東京海洋大学
名誉教授
隆島 史夫氏


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特別協力

  • ジャパン・インターナショナル・シーフードショー
  • シーフードショー大阪
  • 一般社団法人 大日本水産会
  • 月刊養殖ビジネス
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